2020年卒採用戦線は、6月の選考解禁を控え、佳境を迎えています。当社の学生調査では、5月1日の内定率が5割超(51.1%)という高水準をマーク。各企業が精力的に採用活動を進めている様子がうかがえます。同時に、2021年卒以降の学生を対象にしたインターンシップの準備を進めている企業も少なくありません。

 売り手市場が続く中、学生との早期接触の場としての活用が進むインターンシップ。当社の調査では、2015年度(2015年4月~2016年3月)の実施率は51.2%でしたが、2018年度には74.9%まで増加しました。それに応じて、就職活動前に参加経験を持つ学生の割合も年々増加し、2020年卒学生モニターの経験率は8割を大きく超えています。

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 インターンシップ参加時期は、学生の夏休み期間である8~9月に最初のピークを迎えます。そのため、参加企業を探し始める時期としては、大学3年生(修士1年生)の6月が最も多く、それ以前を合わせると6割強が6月までに募集企業探しを開始しています。インターンシップ実施企業が急増していることで、「参加する学生を十分に集めるのが難しい」という声もよく聞かれるようになりましたが、学生の関心が高い時期に認知してもらうことは、有効な手立ての一つと言えるでしょう。

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満足度が高いほど、就職先として志望

 参加したインターンシップの「満足度」と「就職エントリーの有無」との関係性を調べました。満足度が高いインターンシップを体験できた学生ほど、就職活動が始まってからその企業に「エントリーした」という割合が高く、「大変満足」では「エントリーした」が7割を超えます(73.0%)。逆に満足度の低いもの(やや不満足/大変不満足)では「エントリーするつもりはない」が半数を超えています(56.3%)。インターンシップの満足度の高さが、その後の就職エントリーにもつながっている様子が顕著に表れています。

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満足度の高いインターンシッププログラムとは

 では、どのようなプログラムの満足度が高いのでしょうか。近年は「講義・座学」「グループワーク」の組み合わせで実施されるインターンシップが主流です。プログラム内容で、満足度が変わるのかを分析しました。「講義・グループワークのみ(いずれか、または両方)」の場合と、それ以外の内容を含む場合に分けて、満足度を比較したところ、「講義・グループワークのみ」では「大変満足」が24.7%なのに対し、「社内見学・社員との座談会・仕事体験・実務を含む」ものでは約5割(48.1%)と2倍近くになります。職場の雰囲気を体感したり、実態に近い情報を得たりすることで、企業理解も進み、満足度が上がるのでしょう。

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