インターンシップ期間中、参加企業の社員との接点がどの程度あったかでも、満足度に差が見られます。社員との接点が「十分にあった」場合「大変満足」が7割近くに上り(67.0%)、「やや満足」(27.9%)と合わせて9割を超えます(計94.9%)。「それなりにあった」場合でも、「満足」の合計は約8割(計81.1%)と高いものの、「大変満足」に限ると約2割(21.0%)。「十分にあった」ものと比べると3分の1程度にとどまります。さらに、社員との接点が「ほとんどなかった」ものにおいて、「大変満足」はわずか1割(10.3%)。社員との接点が、満足度に大きく影響していることが分かります。

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 もう一つ、満足度に大きな影響を与えるのが、「参加後のフィードバック(評価やアドバイス)」です。「個人にフィードバックがあった」場合は満足度が最も高く、「大変満足」が約6割(60.1%)、「やや満足」と合わせると9割を超えます(計91.9%)。次いで「チームやグループにあった」もので、「大変満足」は約4割(41.8%)。フィードバックを受けたことで、自身の成長につながったことに加え、企業側が学生と真剣に向き合ってくれたこと、また、指摘された内容から社員の考え方を理解できたことなどが、満足度の上昇につながると考えられます。一方、フィードバックが「なかった」ものでは「大変満足」は約3割にとどまりました(30.7%)。特にグループワークなどで成果物に対してフィードバックがないと、不完全燃焼に終わり、満足できない学生が多い印象です。

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 学生は、インターンシップにおいて、事業内容や仕事内容について学ぶのはもちろん、足を運んでしか感じることができない職場・社員の雰囲気なども知りたがっています。社員とのコミュニケーションやフィードバックを通じて、自社で働くイメージを持たせることが、参加者の満足度を上げ、就職先としての志望度を上げるためのカギと言えるでしょう。

■調査概要

調査名:インターンシップに関する調査
調査対象:2020年3月卒業予定の全国の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)のうち、1社以上のインターンシップ参加経験者
回答者数:726人(文系男子225人、文系女子209人、理系男子198人、理系女子94人)
調査方法:インターネット調査法
調査時期:2019年3月15日~22日
サンプリング:キャリタス就活2020学生モニター

松本 あゆみ(まつもと あゆみ) 株式会社ディスコ キャリタスリサーチ 研究員
松本 あゆみ

ディスコ キャリタスリサーチでは、新卒採用マーケットを中心に就職・採用に関する調査・分析を実施。「キャリタス就活」の会員から「就職活動モニター」を組成し、学生の就職活動状況や内定率、志向などを定期的に調査するほか、新卒採用を行う企業を対象とした調査も実施、採用計画や充足率など採用活動状況などの分析を行っている。
筆者は、株式会社ディスコ入社後、採用アウトソーシング、就職情報サイトの学生向けプロモーション、採用コンサルティング部門などを経て、2015年より現職。

●株式会社ディスコ キャリタスリサーチのサイト
http://www.disc.co.jp/career_research/

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。