2020年卒採用の選考が解禁され、採用戦線は山場を迎えています。当社の学生モニター調査では、6月1日現在の内定率は、71.1%。今年は序盤から前年を大幅に上回る高い水準が続いてきましたが、今月も前年を5.4ポイント上回りました。

 5月中旬に実施した企業調査で、現時点での採用活動の感触を尋ねたところ、「順調」が計25.0%に対し、「苦戦」が半数近くに上りました(計48.0%)。「昨年度よりも学生の動きが1カ月程早く進んでいるように感じる。そのため学生との接点が少なくなり、採用に結びついていない」「4月以降、単独説明会の参加人数が顕著に減った」「他社内定による選考辞退が多発している」など、採用活動時期を早める企業が増え、前倒しが進んでいることで、さらに苦戦を強いられる企業も増えています。

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 特に、理系採用で「苦戦」が半数を超え(計50.9%)、「理系採用の早期化が著しく、母集団形成が難しい」「理系は推薦では一定数取れたが、自由応募での内定承諾がほとんどない」など、苦戦の声が目立ちます。

 ここまでの採用活動で感じている課題として最も多いのは「母集団形成」で6割超(61.5%)。苦戦している企業の声を見ても、十分な母集団形成ができなかったことで、その後の選考や内定出しに影響しているケースが多いようです。

 次に「インターンシップ・プレ期接触からのつなぎとめ」「選考中辞退/内定辞退」が5割前後で続きます。インターンシップやプレ期広報を強化する企業は年々増加していますが、そこからいかに選考に参加してもらうか、そして内定を承諾してもらうか、というつなぎとめに課題を感じている企業が多いことが分かります。

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