一方で、ここまでの採用活動を順調だと感じている企業は、「インターンで早期接触をした学生が志望度を高めた状態で選考に進んできているから」「インターンシップ参加者からの囲い込みがうまくいっており、内々定者の志望度も高いため」「プレ期のイベントで接触した学生からの応募が多い」など、インターンシップやプレ期の広報活動が功を奏しているケースが多いようです。

 3月の採用広報解禁後は、説明会、エントリーシート提出、筆記試験、面接と立て続けに進み、学生のスケジュールは過密になっています。そのような状況の中、新しい企業に目を向ける余裕はあまりないため、企業側は、認知度や志望度を2月までに高めておくことが、母集団を形成するためのカギと言えます。2021年卒採用に向けて、インターンシップやプレ期の広報活動を強化する企業は多く、早期からの活動がますます過熱することが予想されます。

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■調査概要

調査名:2020年卒 採用活動の感触等に関する緊急企業調査
調査対象:全国の主要企業 11,865社
調査時期:2019年5月8日~14日
調査方法:インターネット調査法
回答社数:2020年度の新卒採用を予定している企業 1,097社

松本 あゆみ(まつもと あゆみ) 株式会社ディスコ キャリタスリサーチ 研究員
松本 あゆみ

ディスコ キャリタスリサーチでは、新卒採用マーケットを中心に就職・採用に関する調査・分析を実施。「キャリタス就活」の会員から「就職活動モニター」を組成し、学生の就職活動状況や内定率、志向などを定期的に調査するほか、新卒採用を行う企業を対象とした調査も実施、採用計画や充足率など採用活動状況などの分析を行っている。
筆者は、株式会社ディスコ入社後、採用アウトソーシング、就職情報サイトの学生向けプロモーション、採用コンサルティング部門などを経て、2015年より現職。

●株式会社ディスコ キャリタスリサーチのサイト
http://www.disc.co.jp/career_research/

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。