では、具体的にどのような面接で学生は企業への志望度を上げるのでしょうか。面接で良い印象を受けた質問をたずねたなかから、一部をご紹介します。定型的な質問ではなく、エントリーシートや自己PRを受けて、掘り下げるような質問や、自分にしっかり向き合ってもらえる質問に、良い印象をもつ学生が多いようです。

面接で印象に残った質問(良い印象)
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 反対に、悪い印象を受けた質問内容もご紹介します。

 学生から寄せられた多くの意見のなかには、「良い印象をもった質問」と重複するものも見られました。質問内容そのものというよりは、前後の流れや面接官の聞き方・態度などによって、悪い印象を与えているケースが多いように感じられます。また、採用選考でたずねてはいけないと定められている家族構成や親の職業について聞かれたという声も少なくありませんでした。

 学生の応募社数は年々減少しており、また、選考中の辞退も多く、選考への参加者が思うように集まらないという企業も少なくありません。面接で志望度を下げられてしまうことのないよう、人事担当者だけではなく、協力社員も含め、細心の注意を払うことが必要といえます。

面接で印象に残った質問(悪い印象)
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■調査概要

調査名:内定企業の選考プロセスに関する調査
調査対象:2019年3月に卒業予定の大学3年生のうち、内定を得て就職活動を終了した人(理系は大学院修士課程1年生含む)
調査時期:2018年8月24日~9月6日
回答者数:675人
調査方法:インターネット調査法
サンプリング:キャリタス就活2019学生モニター

松本 あゆみ(まつもと あゆみ) 株式会社ディスコ キャリタスリサーチ 研究員
松本 あゆみ

ディスコ キャリタスリサーチでは、新卒採用マーケットを中心に就職・採用に関する調査・分析を実施。「キャリタス就活」の会員から「就職活動モニター」を組成し、学生の就職活動状況や内定率、志向などを定期的に調査するほか、新卒採用を行う企業を対象とした調査も実施、採用計画や充足率など採用活動状況などの分析を行っている。
筆者は、株式会社ディスコ入社後、採用アウトソーシング、就職情報サイトの学生向けプロモーション、採用コンサルティング部門などを経て、2015年より現職。

●株式会社ディスコ キャリタスリサーチのサイト
http://www.disc.co.jp/career_research/

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。