②残業時間

 次に「1カ月の残業時間」が何時間を超えたらブラック企業になると思うかを尋ねました。採用担当者は「40~60時間未満」と「100~120時間未満」が24.7%で最も多くなりました。過労死ラインの目安となる残業時間は月80時間とされていますが、このラインを挟むかたちで、回答が二分しています。

 一方、学生では「40~60時間未満」が最多(27.2%)。過労死ラインを下回る数を回答した割合は学生で計59.4%、企業で47.1%。学生の方が企業よりも12.3ポイント高く、学生の方が採用担当者より短い残業時間を目安としていることが分かります。

ブラック企業になると思う目安【1カ月の残業時間】
ブラック企業になると思う目安【1カ月の残業時間】
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③有休暇取得日数

 「年間の有給休暇取得日数」について目安を尋ねると、学生と採用担当者ともに「5~10日未満」が最も多く、学生43.6%、採用担当者47.1%。厚生労働省の調査によると実際の年次有休取得日数は労働者の平均で8.8日であり(平成 28 年就労条件総合調査)、両者とも4割以上が実態に近い日数を基準としていることがわかります。

 一方で、「10日以上」の合計に注目すると、採用担当側は計15.0%と少数にとどまるのに対して学生では計36.2%と3人に1人以上が10日以上を基準としており、ここでも両者の認識の差が顕在化する結果となりました。

ブラック企業になると思う目安【年間の有給休暇取得日数】
ブラック企業になると思う目安【年間の有給休暇取得日数】
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 「ブラック企業になると思う目安」は、「ブラック企業と思う条件」同様に、学生の方が企業よりも全般的に厳しい基準を目安としていることが浮かび上がりました。実際に企業で働く採用担当者と就労経験を持たない学生との間で認識の差が発生するのは当然といえますが、学生が抱く待遇イメージの高さは企業側にはシビアな結果ではないでしょうか。