冬のインターンシップが活況ですが、2020年卒学生はどのような就職意識を持っているのでしょうか。2018年11月後半時点での就活準備状況や就職意識について調査しました。

 就職活動の中心とする企業の規模を尋ねたところ、「業界トップ企業を中心に活動するつもり」19.5%、「大手企業を中心に活動するつもり」41.1%で、いわゆる大手狙いの学生は6割を超えました(計60.6%)。3カ年の推移を見てみると、大手志向の学生は年々増加。2年前の2018年卒者(計49.1%)に比べ10ポイント以上増加しました。

活動の中心とする予定の企業規模
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 一般的に、就職を意識し始めた当初は、まずは知名度の高い大手企業から関心をもつ学生が多いものですが、近年続く売り手市場の影響で、その傾向に拍車がかかっています。

 加えて、17年に経団連がインターンシップの日数要件を撤廃したことで、大手企業による1dayなどの短期インターン実施が増加。大手企業との早期接触機会が増えたことも、大手志向学生の増加につながったと考えられます。「インターンシップを経て、業界トップの誇りというものを強く感じたから」と話す学生もいました。

 また、ここ数年、就職先選びで「働きやすさ」を重視する学生の傾向が強まっており、「大企業の方が福利厚生などの制度が充実しており、実際にそれを活用している人も多い」と、大手を志望する学生も散見されます。「長く働きたいのでつぶれない企業がいい」と安定性を求める学生の声も多く聞かれました。なかには「業界トップの安定した企業に就職して両親を安心させたい」という学生も。

 学生に優位な就職環境にもかかわらず、早期から活発に就活準備を進める学生が多い背景には、こうした大手志向が影響しているといえるでしょう。

 一方で「大手だからといって、いい企業とは限らない」と冷静な学生も。「ネームバリューがあるからという理由で志望したら、入社してから痛い目をみそう」「やりたい仕事につけることが一番大事」と、規模にこだわらず活動する予定の学生も3割を超えています。

 また「売り手市場とはいっても、大手は人気で競争率が高いので」「大手だと、入社するのも大変だけど、入社してからも出世競争が激しそう」と、中堅・中小企業を中心に活動する予定の学生も見られます。

 なお、2019年卒者を対象にした調査では、従業員300人未満の中小企業にエントリーした学生は6割強(66.1%)でした。