中小企業を受けた理由を見ると、「会社の雰囲気がよい」(44.3%)、「やりたい仕事に就ける」(42.1%)、と続きます。また、「内定を取りやすそう」「選考の練習台として」も比較的多く、大手企業の面接の練習や滑り止めとして中小企業の選考を受ける学生も少なくないことが分かります。「初めは練習のつもりで受けていたが、面接でしっかり向き合ってくれて、評価してもらうことができた」と入社を決意する学生もいます。

 また、「説明会や選考が、オフィスに近い場所で行われたので、実際の仕事の様子が見られてよかった」「将来上司となる方が面接されるので、より職場の雰囲気をつかみやすいと感じた」など、当初は大手に比べてなじみは薄いものの、実際に企業に足を運ぶと働くイメージができて志望度が上がったという学生も少なくありません。

活動の中心とする予定の企業規模
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 これから本格的に就職活動を始め、様々な企業に出合うことで、志向が変わっていく学生は少なくありません。学生との一回一回の接触機会を有効に活用し、自社の魅力をしっかり伝えていくことが肝要といえるでしょう。

■調査概要

調査対象:2020年3月に卒業予定の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)
回答者数:1,207人(文系男子412人、文系女子333人、理系男子300人、理系女子162人)
調査方法:インターネット調査法
調査期間:2018年11月15日~26日
サンプリング:キャリタス就活2019学生モニター

松本 あゆみ(まつもと あゆみ) 株式会社ディスコ キャリタスリサーチ 研究員
松本 あゆみ

ディスコ キャリタスリサーチでは、新卒採用マーケットを中心に就職・採用に関する調査・分析を実施。「キャリタス就活」の会員から「就職活動モニター」を組成し、学生の就職活動状況や内定率、志向などを定期的に調査するほか、新卒採用を行う企業を対象とした調査も実施、採用計画や充足率など採用活動状況などの分析を行っている。
筆者は、株式会社ディスコ入社後、採用アウトソーシング、就職情報サイトの学生向けプロモーション、採用コンサルティング部門などを経て、2015年より現職。

●株式会社ディスコ キャリタスリサーチのサイト
http://www.disc.co.jp/career_research/

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。