3. イノベーション力

 異物に触れた際に得られる圧倒的な違和感が、イノベーションを生み出す種となることは、誰もが理解していることです。

 国内のビジネス環境でスムーズにビジネスが進むのとは全く異なる、グローバルビジネスで痛感させられる違和感を、イノベーションの引き金とするアプローチは極めて有効です。

 例えば、日本国内で外国人を交えたイノベーション・ワークショップを開催してみる。すると、日本人なら気づかない新たなるニーズや、日本国内だけで思いつかない新鮮なビジネスアイディアを生み出す可能性が高まります。

 また、海外のイノベーション関連イベント(セミナーやフェスティバル)に参加することで、激しい刺激を持って帰り、イノベーションの起点を作ることもできます。

 とにかく、グローバル人材育成施策にイノベーションという視点を取り入れると、真のイノベーションを生み出すことへとつながっていくのです。

まとめ

 グローバル人材育成は外国人と英語で仕事をするための研修と、多くの方が狭く捉えています。

 しかし、AI時代に求められる真の能力である「レジリエンス」「人間力」「イノベーション力」を高める絶好の機会が、グローバル人材育成であると捉え直してみてはいかがでしょうか?

 今まで行ってきたグローバル人材育成に関する施策を漫然と繰り返すだけでなく、新たな視点を取り入れることで、「一粒で二度美味しい、三度美味しい、四度美味しい」という世界が見えてくるはずです。

ジェイソン・ダーキー(Jason Durkee)(じぇいそん・だーきー) アイディア社(IDEA DEVELOPMENT株式会社)
代表取締役
ジェイソン・ダーキー(Jason Durkee)

米国シアトル出身。1992年に来日し上智大学卒業。
卒業後、研修企画会社に勤務し、研修プログラム開発、講師、教務、営業など、研修会社におけるすべての業務を担当する。
2003年に企業向け教育研修会社アイディア社(IDEA DEVELOPMENT株式会社)を設立。現在は、人材育成のコンサルタント、教育プログラムのデザイナー、研修のインストラクターとして、幅広い業種の企業向けに人材育成サービスを提供している。
主な著書:
無理なく続く英語学習法(日本実業出版社)
ガツンと言える英会話(ジャパンタイムズ)
ビジネス英語の技術(ジャパンタイムズ)

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。