新入社員研修を成功させる3条件

 新入社員研修を成功させるための3つの条件とは、1)主体性、 2)定着フォロー、3)デジタルです。この3つをきちんとやれば成功するし、やらなければ必ず失敗します。

 それでは詳しく見ていきましょう。

条件1 主体性を持たせる研修

 私たちはこの2年間、新入社員に対してどのような課題があるのか調査しました。その結果、圧倒的に多かったのが、「受け身ではなく自分から動いてほしい」「プロアクティブになってほしい」という課題でした。新入社員はもっと主体性を持ってほしいと多くの会社が望んでいるのです。

 これだけ明確な課題であるにもかかわらず、ほとんどの会社ではそれが解決できていません。その理由は、受け身の研修をやっているからです。そうではなく、研修そのものを受講者中心にして彼らが動かなくてはならないようなプログラムにするのです。

 例えば、新入社員研修では定番の部門紹介があります。次から次に出てくる、様々な部門の先輩の話を聞くというのがこれまでのスタイルでした。しかし、これでは受講者が主体性を発揮できません。そこで受講者自らが先輩にアポをとってインタビューし、自分たちで発表させるのです。各部門の先輩たちはその発表を聞き、間違いを指摘したり補足したりします。

 このように受講者中心の研修を企画すれば、彼らは主体的にプロアクティブに動くようになるのです。

条件2 定着のためのフォローをしっかり行う

 若手社員や新入社員がたくさん研修を受講し、大量のインプットや教育を受けた割には、それが実際のスキルアップにつながらず、肝心の職場で生かされていないという問題があります。この問題を解決するための前提条件として、新入社員にとっては「分かる=できる」ではない、ということをしっかり頭に入れてください。

 できるようになるためにはどうすればよいのか。それは研修後に定着のためのフォローをしっかり行うことです。例えば、知識を定着させるために2週間に1回程度、定期的にリマインドメールやクイズを送ったりすることなどが効果的です。また、身に付けてほしいスキルをちゃんと練習する機会を与えることも大事です。せっかく研修で習っても練習しなければすぐに忘れてしまいます。また、やってほしいことをアクションプランに書かせることも有効です。

 大切なことは、やりっ放しにしないこと。できるようにするためには定着のためのフォローが必要なのです。

条件3 デジタルを使う

 多くの新入社員が入社し、その後の配属でバラバラになってしまうような会社では、研修成果をきちんと出すためにデジタルを使ったフォローが必須となります。デジタルとはデジタル機器を使った様々なアプリやツールのことです。

 知識などのインプットはフェース・トゥ・フェースの集合研修でもできますが、受講者が職場に戻ってからのフォローにはデジタルを使用することが欠かせません。圧倒的に効率がよいからです。

 例えば、研修内容の復習をリマインドメールで送るとか、研修で学んだことや行動計画に落とし込んだことを実行しているかどうか、その進捗状況をSNSを使って報告させたり、体験や気づきをシェアして共有させたりすると、よい意味での競争原理が働いて効果的です。