日経ウーマンと日経ウーマノミクス・プロジェクトが実施する「企業の女性活用度調査2018」で「女性が活躍する会社」総合ランキング1位となった、ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ。社員のあらゆる多様性を尊重する風土は、自発的にダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を推進させる原動力にもなっている。同グループのヤンセンファーマの代表取締役社長であり、D&I推進のリーダーでもあるクリストファー・フウリガン氏に、D&I戦略及び働き方改革成功の施策について話を聞いた。
(取材=麓幸子:日経BP社日経BP総研フェロー、文=船木麻里)

「女性活躍ナンバー1」企業として
インクルージョンを重視する

――「女性が活躍する会社2018」のナンバー1企業として、「ダイバーシティ&インクルージョン」のインクルージョンを特に重要視されていますね。

クリストファー・フウリガン(以下 クリス):ダイバーシティを重んじることは大切ですが、単に様々な人たちの考え方、多様性があるというだけではなく、その人たちを「受け入れていく」プロセスがさらに重要です。だから、D&Iは、どちらか一方ではなく、常に共存しなければならない、どちらも大事だと考えています。

ヤンセンファーマ 代表取締役社長 クリストファー・フウリガン氏
2005年ヤンセン・オーストラリアのマーケティング・ディレクターとして、ジョンソン・ジョンソン入社。06年精神・神経疾患領域のアソシエート・ビジネス・ユニット・ディレクターに任命され、ADHD治療薬のアジア・パシフィック地域マーケティング責任者となる。その後、ヤンセン・ベトナムのマネージング・ディレクター、ヤンセン・オーストラリア&ニュージーランドのカントリー・マネージャー、マネージング・ディレクター。オーストラリアのJ&Jのボードメンバーを経て、現職。

 そのことを示す証拠に、経営理念である「我が信条(Our Credo)」のダイバーシティとインクルージョンの部分が、昨年末から少し変わりました。

 そもそも、この「我が信条」は、世界中のジョンソン・エンド・ジョンソン(以下J&J)社員が本当に考えるべき「価値」が書かれたもので、75年間ずっと大切にしてきたものです。変更点の一つとして、全4章の中の2章目、従業員のところが「寛容性を持った仕事の環境を作らなければいけない」という内容になっています。そして人の多様性及びその威厳においても、語気を強調して「それらを尊敬しなくてはならない」という文面になりました。