2015年1月の発足と同時に、女性活躍、ダイバーシティ推進に注力してきた日立ソリューションズ・クリエイト。「女性の活躍推進は上司の意識改革に関わっている」と語り、強いリーダーシップで女性活躍を推進してきた取締役社長の西條 洋氏に、その成果と今後の施策について話を聞く。
(取材=麓幸子:日経BP社 日経BP総研フェロー、文=船木麻里)

女性の新部長、課長の活躍がメディアの注目を浴びた

――西條社長がこれまで手掛けられてきた女性活躍・ダイバーシティ推進ですが、成果を上げているようですね。

西條取締役社長(以下、敬称略):はい。特に2018年はエポックメイキングな年でした。4月に新事業開発部を立ち上げ、部長・課長のポストに女性社員を任命しました。これまで兼任で新事業推進に従事していた優秀な女性たちで、本人も「専任でやりたい」と熱望していたこともあったので、新部門のリーダーとして活躍してほしいと思ったのです。

 就任後すぐに「AI・人工知能EXPO」展示会があって、当社も出展したのですが、それがテレビで大きく取り上げられました。当然、番組の中で彼女たちの紹介もあったので、とても注目されました。

日立ソリューションズ・クリエイト 取締役社長 西條 洋氏
1979年名古屋工業大学卒業。同年、日立コンピュータコンサルタント(現・日立ソリューションズ)入社。2005年日立システムアンドサービス(現・日立ソリューションズ)産業システムサービス事業部オープンソリューション本部担当本部長。11年執行役員。15年日立ソリューションズ・クリエイト取締役社長 執行役員

――どういったところが注目されたのでしょうか?

西條:展示会では「AIじゃんけん」というコンテンツを出しました。当社のキャラクターが画面に出てきてじゃんけんをするのですが、挑戦者の出した手の形を瞬時に画像判断して、それに勝つ手を出すという、いってみれば「究極の後出しじゃんけん」です(笑)。コンピュータなので判断が速いから、後出しには見えないわけですね。それが非常にウケたのでしょう。いろいろな形で取り上げていただきました。

 もう一つ「料理の写真を見ただけで、AIが総カロリーを教えてくれる」というコンテンツもユニークなんです。というのもこのコンテンツを開発する際、彼女たちが実際にとんかつ屋さんに行って「とんかつ定食」をいろんな角度から何百枚も撮影して、「これがとんかつ定食だ」とAIに認識させるというプロセスがありました。その様子も取材され、テレビでオンエアされました。

 非常に反響がありまして、それを観た方から多くの引き合いをいただきました。とくに「AIじゃんけん」の方は地方自治体からの問い合わせが多く、社内だけでなく当グループ内でも評判になりました。

「AI・人工知能EXPO」にてテレビ取材を受ける新事業開発部の田中氏(上)と小澤氏(下)。