情報通信のインフラ構築を主な事業としてきた協和エクシオ。建設業ゆえに女性の活躍があまりイメージできないが、同社は女性活躍推進法初年度の16年に認定企業最上位のいわゆる「えるぼし三ツ星」を獲得した。女性のみならず外国人の活躍も推進する小園文典社長は「人が生かし、個性を生かす会社は必ず成長する」と語る。
(取材=麓幸子:日経BP社 執行役員、文=西尾英子)

ビジョンを描きにくくなった人にこそチャンスを与えたい

――社長に就任されて5年目。16年10月にはダイバーシティ推進体制を構築され、17年10月には人事部にダイバーシティ推進室を設置。その前年の16年には「えるぼし」最上位の三ツ星も取得されています。就任当初と比べ社内の雰囲気もだいぶ変わりつつあるのではないですか?

小園代表取締役社長(以下、小園):ダイバーシティ推進において我々はまだまだ“ひよっこ”ですよ。発展途上の段階。ただ、以前は出産を機に辞めてしまう女性が多かったようですが、最近はほとんどの人が職場復帰していますね。もともと弊社には優秀な女性社員がたくさんいるのに、大事にしすぎるあまりかえってチャンスを与えてこなかった。ですから今、新しいプロジェクトにも女性を配置するなど、様々な機会を与え育成している最中です。現在、女性管理職は11人。あと5年から10年もすればだいぶ景色が変わってくると思います。

 そもそも我々がなぜダイバーシティ推進に力を入れ始めたのかを少しお話ししますと、もともと建設業としてスタートし、主にNTT様などの通信インフラ構築工事を請け負ってきましたが、新規ビジネス領域の拡大に取り組み、ソフトの分野では女性社員も増えてきました。最近ではさらにビジネスが多方面に広がり、各部門を横断したプロジェクトも出てきています。この4月からは、「ICTイノベーション&エンジニアリング企業を目指して」をキャッチフレーズに、新たな業容拡大に向けて展開する予定です。だからこそ多様な人材の活躍がますます必要となるのです。

 ただ、これまでのビジネスのスタイルもあり、弊社の社員は少々受け身な面がある。時にはお客さんに積極的に提案すること、厳しい場面で交渉していくたくましさが必要です。特に男性陣は草食系が多いので、男女ともにたくましくなってほしいなと。そのためにいろんな機会を与え、能力を生かせるような仕組み作りを行っているところですね。

協和エクシオ 小園社長
2009年東日本電信電話代表取締役副社長ビジネス&オフィス事業推進本部長。12年協和エクシオ代表取締役副社長ビジネスソリューション事業本部長。13年代表取締役社長。