ソーラーカー、ロボコン…学生創造活動でも目立つ女子学生のリーダーシップ

――学生創造活動に対しても大学全体で支援しています。そのことについて教えてください。

佐藤:本学の学生創造活動は、いわゆる学生のサークルや部活動とは区別されるものです。ものづくりを基盤にしたもので、教育の一環になる内容なら大学が支援しようということで、活動場所や設備、教員のアドバイスなどを提供しています。例えば、09年に8人で学生プロジェクトの一つとしてスタートしたソーラーチームは、短期間で実力をつけ11年の国内大会での準優勝を皮切りに、13年には世界大会初参戦、15年の世界大会では準優勝を果たしています。16年の国内大会では女性ドライバーが活躍し、大会新記録を樹立しました。こうした点が評価され、17年4月には「ソーラービークル研究センター」が設立され、学内のものづくりの施設を活用しながら、約300人の学生と教員が学部・学科の枠を超えて活動をしています。

 昨年、オーストラリアで開催された世界最大級のソーラーカーレースにも参戦し、3021キロを完走しました。そのことが影響し、今年度も100人を超える新入生がソーラーチームに集まりました。

 このほか昨年は、NHK学生ロボコンに10年連続で、滋賀県琵琶湖畔で開催された鳥人間コンテストにも7年ぶりに出場しました。三つの大会すべてに出場したのは本学だけです。そういえば、01年に最初に鳥人間コンテストへの出場を提案したのは女子学生でした。学生創造活動でも女性の活躍が目立っています。

ソーラーチーム

ソーラーチームの女性ドライバー
ソーラーチームは世界レベルの実力を誇る。16年の国内大会では女性ドライバーが活躍し、大会新記録を樹立

――このような形で、学生の創造活動を支援されている大学は多くはないのではないでしょうか。

佐藤:本学の場合は、学生が自主的にやりたいというものを拾い上げて支援する方針をとっています。学生が主体となってチームを作り、そのなかで技術、広報、マネジメントなどを担当するグループができるわけですが、各グループでのリーダー、さらにそれらをまとめるリーダーがいて、自分の役割を認識しながらきちんと仕事をなし遂げていく。これがまさに「工」の精神につながっていくわけです。単にものを作ればいいという話ではなく、創造活動を通してリーダーとしての力を備えることに我々の眼目があるのです。