パネルには3人の女性のロールモデルが登壇
自身のキャリアを振り返りアドバイスする

 パネルディスカッションでは、日本生命保険執行役員の山内千鶴氏、金融法人第二部担当部長の清宮敬子氏、そして、ライフケアパートナーズ代表取締役社長の矢野美佳氏の3人のロールモデルをパネラーに迎え、清水社長も参加した。

3人の女性パネラーと清水社長が登壇したパネルディスカッション。モデレーターは日経BP総研の麓幸子が務めた

 まずは、キャリアの転機について、山内氏は42歳で総合職にコース変更をした時を挙げる。「子どもがいて躊躇していたが、当時の上司から『子どもがいることと総合職になりキャリアの幅を広げることは全く筋が違う話。問題の先送りをせず、自分がどうしたいのか考えろ』と言ってもらえたことが大きかったです」(山内氏)。清宮氏も、「成果が上がらず文句ばかり言っていた時に、上司が『とにかく行けばお客様が宿題をくれる。そうしたら何をすればいいのか見えるようになる』と言ってくれた。それ以来、まず動くと決めています」。仕事やキャリアに迷った時、上司の言葉が背中を押したと語る。

左から山内氏、清宮氏、矢野氏
自分の失敗を振り返りアドバイスする清水社長の話に会場は盛り上がる。左はモデレーターを務めた日経BP総研フェロー麓幸子

 現在グループ会社で社長を務める矢野氏は、管理職の醍醐味をこう語る。「一般社員の時は、例えば、資料を作っても上司にひっくり返されることがあり虚しく感じることがありましたが、管理職になると責任も増えますが、自己決定する権限を得られます。その裁量が醍醐味です」。

 一番会場が盛り上がったのが、ピンチをどう乗り越えてきたかという質問だった。

 山内氏は営業課長補佐として営業領域のマネジメントをした時のエピソードを紹介した。営業の実務経験がなくマネジメントする立場になったため、居場所を見つけられずにいたという。「その時にコーチングの手法を使い、営業活動から帰社した部下の話に耳を傾けているうちに部下が何を求めているのかが分かるようになり、営業部の成果が上がるようになった。上の職位になるほど、実務を知っていることより部下の能力を引き出し、全体を見ながら仕事をすることが重要だと気づきました」