次世代の育成のためにできることを取り組んでいきたい

―― 一連の取り組みを通じて、社内の変化を感じていますか?

力石:男性で喫煙する人がほとんどいなくなりましたね。私が入社した時は毎朝、灰皿の掃除から始めたのですから、大きな変化を感じます。

――女性の健康意識の変化はいかがですか?

力石:かつて、女性は積極的に歩こうとか、マラソンに参加しようという人はいなかったのですが、歩く人が増えましたね。地方のマラソン大会に参加する人も目につくようになりました。食事の摂り方などにも、意識の変化が見られます。例えば、主菜、副菜、サラダ、ご飯やパンがある場合には、最初にサラダを食べるといいよという情報がありますが、ランチ時にそういう食べ方をする人が増えてきています。

――今後はどんな活動をする予定ですか。

力石:今、日本の置かれている課題は、次世代の育成にあります。自分たちがいなくなった社会、自分たちがいなくなった後のロートのことも考えたい。その入り口が妊娠です。安心して妊娠できる状態を守るような施策を作り、妊娠を後押ししようとしています。今の時代、すぐに社会復帰をしたいこともあり、妊娠中も食事制限をして体型を維持しようとするお母さんが多く見られますが、きちんと栄養を摂ることがお母さんのためにも赤ちゃんのためにも大切だという啓蒙活動を行っています。こういった取り組みを、社内に留まらず、社外にも広めていきたいと思っています。

麓 幸子(ふもと・さちこ) 日経BP社 日経BP総研フェロー
麓 幸子

1984年筑波大学卒業。同年日経BP社入社。88年日経ウーマンの創刊メンバーとなる。2006年日経ウーマン編集長。12年ビズライフ局長。日経ウーマン、日経ヘルスなど3媒体の発行人となる。14年日経BPヒット総合研究所長・執行役員。15年日経BP総合研究所副所長。17年日経BP総研マーケティング戦略研究所長。18年現職。2014年法政大学大学院経営学研究科修士課程修了。内閣府、林野庁、経団連・21世紀政策研究所研究委員などを歴任。筑波大学非常勤講師。一男一女の母。著書等に『女性活躍の教科書』『なぜ、あの会社は女性管理職が順調に増えているのか』(日経BP社)、『企業力を高める―女性の活躍推進と働き方改革』(共著、経団連出版)、『就活生の親が今、知っておくべきこと』(日本経済新聞出版社)などがある。

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。