植田寿乃
キャリアコンサルタント/ダイバーシティコンサルタント

グループワークをリードするのは若い女性ばかり

 「私は10年後、もちろん結婚していて子供も産んでいると思うけど、この会社でバリバリ働いているだろうし、今日みんなの前で宣言した目標の自分に、絶対に成長してなってみせるよ! だから、お互いに毎年集まって、応援し合いながら頑張ろうよ!」(女性)
「それ賛成!その第一回として、この後、食事しながら、もっと語ろうよ!」(女性)
「行こう、行こう、オー!」(女性たち)

 昨年9月ロート製薬が、メンタリング制度の中でメンタリングを受けるメンティたちへ事前研修を実施しました。その最後のパートで、メンティたちが「自分のキャリアビジョン宣言」を行い、その後でこんな光景が繰り広げられたのです。

 この研修の受講者であるメンティたちは、入社2年目を中心とした20代前半の男女40人。夢や希望を胸にあふれつつも、入社前の学生時代と今のギャップに、そろそろ戸惑いを感じ始めるころです。社会人としての自覚が高まってきて、まさにこれから成長していこうとする時期です。

 このクラスを見ていて驚いたのは、グループワークやクラス全体をリードしているのが、女性たちであることです。積極的に発言し、グループをまとめ、皆の笑顔を誘うムードメーカーは、飛びきりの笑顔で笑っている女性たちでした。そんな女性を横目に、全員にキャンディーを配っている男性。このクラスが特別だったわけではありません。私は何度も同じような風景を若手の男女混合研修で見てきました。

 昨年も私は200日あまりの講演や研修を行いました。全社員対象、管理職男性対象、管理職女性対象、女性社員対象。いずれのクラスでも、休み時間や研修後に、私を捕まえて質問や自分の悩みを相談してくるのは、ほとんどが女性でした。また、研修や講演後などに名刺交換をして私に近況報告や相談メールを送ってくるのも、女性ばかりです。しかも、20代の若い女性たちほど積極的です。

 草食系男子に対して、肉食系女子という言葉が登場してきましたが、私は肉食女子が予想をはるかに超えて増えていることを実感しています。そして、彼女たちの計り知れないパワーとモチベーションが組織において大きなエネルギーになり、会社の未来を切り開いていく存在になると感じています。しかし、その肉食系女子が重要な存在であることに気付いている会社はどのくらいあるのでしょう?