3)インストラクションスキルの標準化とは

 安田さんのお話は、「社内インストラクターに求められる能力の変化」から、社内インストラクターの品質向上システムの議論に移っていきます。

 (入)「そうした現状に関して、安田さんはどうお感じなのでしょうか?」

 (安)「憂慮しています。インストラクターは(そのインストラクターが社内なのか社外なのかは関係なしに)受講者のパフォーマンスを変化させたり、気付かせたりする最初の重要な役割がありますからね。具体的には、インストラクターに求められる能力の定義と標準化、そしてその能力習得プロセスの整備を急がねばなりません」

 (入)「標準化・・・ですか。インストラクターというと、その人の個性も重要だと思うのですが」

 (安)「それは重要です。インストラクターはロボットではないですからね。私の言っている標準化とは、『ベースラインを整えましょう』ということです」

 (入)「インストラクターとして受講者の前に立つためには、『最低限でもここまではできるようにしておきましょう』ということですね?」

 (安)「そうです。コンピューターで言えばOSのような部分だと思ってください。個性はあくまでもその上に載せるべきアプリケーションです」

 (入)「なるほど。そのOSを獲得するための、言い換えると、『インストラクター養成システムが必要』ということなのでしょうけれど、何か参考になる事例はありますか?」

 (安)「私は約3年前からCTT+というものに注目し、自らも取得して、現在はその普及活動を行っています」

 (入)「従来のインストラクター養成研修と何が違うのでしょうか?」

 (安)「異なる点は3つあります。『網羅性』『客観性』『汎用性』です」

 ・・・と、ここからは次回、第5回目のコラムで解説していきます。

*本コラムにおける記述、図等を使用されたい方は、必ず事前に株式会社エイチ・アール・ディー研究所若しくは株式会社IPイノベーションズの許可を取ってください。