必要なのは短期の成果目標だけでなく、ワクワクするようなビジョン

 20代の社員の視野は、目の前の業務目標の達成で精一杯になりがちです。そして、現場の上司も現場の業務の指導にどうしてもしばられがちです。

 そこで視点を引き上げる役を担うのが、経営陣や人事担当者です。自分たちが行っている事業の意義や意味、すなわちどんな顧客に対して、どのような価値を提供しようとしているのかに立ち戻り、自分たちの存在意義を20代の社員に自分の言葉で語ってほしいものです。存在意義は永続的なエッセンスも含まれるので、ときに抽象的にならざるを得ないかもしれませんが、今の変化の激しい時代だから、不動の軸として共有すべきです。環境変化を受けて、会社をどの方向に進めようとしているのか、経営の意思を伝えることで、若手社員も自分のキャリアに主体的な意思を持とうという気になるのです。当たり前のことですが、ビジョンや経営理念は、紙に書いたお題目ではなく、自分たちのキャリアと絡めて語ることで、息が吹き込まれていくのです。