キャリアの選択肢を広げる

 シニア層にとって自身のキャリアを自覚的に選択することが人生の後半戦を充実させていくための重要なポイントであることは前回も述べた通りである。

 今まで会社の定年をめどに働き詰めに働いてきた・・・・・しかし、定年後も働く必要性がはっきりしてきた。同じ働くなら自分を活かす、働きがいを感じる働き方をしたいのは誰しも同様であろう。もしも今までの働き方が「明日の糧を得るために今日を働く」のであったならば、今後もその繰り返しでは、先が見えてきたシニア層には苦痛でしかないだろう。

 今からリタイア後までの10年15年のキャリアを、今までと同様にただ会社のため、家族のため、成果のためだけに働く状況を考えてみて欲しい。人生の多くの時間を苦痛で過ごすだけに終わってしまうか、あるいは会社の価値観に埋もれたまま、これから人生を楽しもうというリタイア直後に燃え尽きるかの、どちらかの危険性が高い。

 その状況を回避し、シニア層に活き活きと働いてもらうための第一歩は、企業がシニア層に対するキャリアの選択肢をもっと増やすことである。それを次の世代もじっと見つめているのだ。