キャリアの選択肢を広げる(事例紹介)

 選択肢の幅を広げている例として、私がかかわらせていただいている企業研修の例をご紹介したい。シニア層のキャリア開発課題に対して時間軸を考慮したプロセスとしてとらえ、ポイントを押さえた施策を展開しているのが大きな特徴だ。

  • 2006年の高年齢者雇用安定法改正以前から65歳までの継続雇用を選択できる65歳コース制度を導入。背景には即戦力となるシニア人材に雇用延長後も本気で活躍してもらいたいという強い思いがある
  • 50代のうちから意識を変え、必要なスキルを身に付けてもらうために、中長期的な視点に立ってシニア人材の意識変革とキャリアのサポートを行っている
  • 50代から先のキャリアパスは自分自身でしっかり考えてもらう
  • 65歳まで働く前提で、自分自身がバリューのコア(価値観)をしっかりもってキャリアをポジティブにデザインし、その実現に向けて行動していけるようにサポートしている(私が担当しているキャリア開発研修以外では、部門別のキャリア相談体制の充実・今後のキャリアに必要となるであろう知識スキル系研修の充実・ハード面の充実など)
  • 会社のサポート体制への評価が口コミで広がり、キャリア開発研修への参加希望が増えている。シニア人材育成に向けて良い循環に入っている
  • さらに一人ひとりのキャリア開発課題を実現するための行動定着化へ向けてフォロー体制を構築中である
  • 研修で見えてきたシニア人材のバリュー(価値観)の分析やキャリア資産の分析を行い、人材育成やサポートに活かす取り組みも進めている