「多忙への逃避」から脱却し、人事評価に「真面目」に取り組もう

 A課長の質問に「これらを真面目に全部やっていたら、負担が多く、自分の仕事に影響が出るのですが・・」というのがありました。A課長の言う「これら」は、(1)観察記録をキチンとつける、(2)目標設定面接は十分時間を取って行う、(3)中間時の面接を行う、(4)フィードバック面接を行う、(5)部門目標は部下を参画させて策定する、(5)部門目標分担マトリックス表で分担を決める、(7)目標設定の指導を行う、(8)評価用紙には根拠や意見をしっかり書く、などでした。

 もうお分かりと思います。「これら」は管理職がやらなければならない本源的な仕事なのです。真面目にやる必要があるのです。

 「自分の仕事に影響が出る」という「自分の仕事」とは何なのでしょうか?部下を育て、部下に任せればよい仕事を自分で抱え込んで、「自分の仕事」を忙しくやっているのではないでしょうか。多忙への逃避になっていませんか。

 人事評価のプロセスでいろいろ行うことは、実は管理職本来の仕事で、決して手を抜いてはいけない仕事です。むしろこれをしっかり行うことが、遠回りになるかもしれませんが、部門の業績を上げる近道なのです。これに早く気づいて欲しいのです。発想の転換が必要です。

 評価にはパワーがあります。この評価のパワーを生かしきって自分の部門の業績を向上させていただきたい。自分の部門を活性化させていただきたいのです。

 次回は、この「評価のパワー」について、もう少し掘り下げて紹介します。