4. 評価項目全体の評価

 一つひとつの行動について「職務行動の選択」「評価項目の選択」「評価段階の選択」を行ったあと、評価項目について全体的にどのように評価するかを決めることが必要です。その場合、留意することは次のとおりです。

  1. 評価は算数ではない
    ある評価者研修の発表のときです。ある評価項目で「プラスの行動が何個、マイナスの行動が何個。これをプラス、マイナスして評価は「○」とする」というように説明する人がありました。職務行動として挙がった行動は、それぞれ重要度が違います。評価というものは、算数のように機械的に行うものではないと思います。全体としてどのように評価するかを、評価項目の定義に従って評価することが必要です。

  2. 評価の根拠を明確に記録しておく
    「会社としての評価」として、研修参加者にキチンと説明する必要があります。また複数の社内講師が行う場合、講師によって説明にブレがあってはなりません。評価の根拠を明確に記録しておく必要があります。

    記録する内容としては、次のような項目についてしっかり記述しておけばよいでしょう。
      評価項目  全体の評価(全体としてどうであったか)
      個別の行動 その行動はなぜ、この評価項目で評価すると選定したか
            その行動の評価段階はどの段階か

  3. 評価項目には効果要素と効率要素がある
    評価項目には「効率要素」と「効果要素」があり、その特質をよく理解して評価する必要があります。

    効率要素は、それを行わなければ仕事に支障を来たすもの、仕事に穴が開くものです。「やらねばならない」ものです。「やらなければ」、「ミスをすれば」顧客の不満に結びつきますが、それをしっかり行っても、顧客の満足には結びつかないものです。