これに対し効果要素は、それを行わなくても仕事に支障はきたしませんが、行えば顧客満足が得られるものをいいます。

 たとえば、「能力開発」という評価項目があったとします。観察記録に書かれている事実は、能力開発を行った事実のみで、能力開発を行わなかったという事実は書かれないと思われます。そのような観察記録をベースにして、能力開発の事実が複数あり、能力開発をしなかったという事実はゼロであったから「期待どおり」と評価してよいでしょうか。「能力開発」は「効果要素」の評価項目であるということを忘れてはいけません。

 評価項目の「効果要素」「効率要素」については、ここでは概要を説明するに留めます。詳しくは拙著「評価者になったら読む本(社会経済生産性本部)」に説明しているので参照願えれば幸いです。

 今回は、ケースに基づく評価者研修で重要な「解答(会社としての評価)」をどのように作ればよいかを説明しました。次回は、社内講師が評価者研修を行う場合、どのような点に留意したらよいのかを説明します。