評価者研修講師に必要な三つの要件

評価者研修講師には「専門性」「権威」「社内秩序の超越」の三つの要件が必要です。

  1. 専門性
     人事評価というのは誰にでもできることであり、誰でも関心のあることであり、誰でもそれに加わり、話すことができるものです。企業で働く者にとっては、大変身近なものです。そういう中で評価者研修の講師として皆をリードするには、一頭地を抜いた専門的知識と経験、すなわち「専門性」が必要です。

  2. 権威
     人事評価というのは、誰でも自分の意見や考えを述べることができるので、百家争鳴になりやすいものです。「どちらかといえば、こう考える」というように決定打がないのに、確かな指針を出す必要があります。その場合、皆を納得させるには研修講師の「権威」が必要です。

  3. 社内秩序の超越
     評価者研修にはいろいろな階層の管理職や経営層が集まります。このような参加者をリードする役割が、評価者研修の講師に求められます。その場合、既存の社内秩序の中にある者が講師となると、講師になっている者に対して参加者が、「同僚ではないか」とか、「自分より下の職位の者ではないか」という感覚を持つこともあります。社内の者が評価者研修の講師になると、このように微妙な心理状態で行うことになり、大変やりづらいものになります。むしろ既存の社内秩序の外の者、「社内秩序を超越した者」が行う方がスムーズにいきます。