(2) 参加者は明確な判断の基準を求めている
 評価の実務においては、判断に迷う場面が数多くあります。

  [1]グレーゾーンは当然迷うところです
  [2]評価項目の選択においても迷うことがあります
  [3]評価段階の選択においても「5」か「4」か、迷うことがあります

 評価というものは明快に割り切れるものではありません。1+1=2 という数式ように、誰がやっても同じ答えが得られるものでもありません。

 行っている仕事の中味は一人ひとり違い、一つひとつの行動や結果には個別性があり、同じ等級の中でも各人の成長の度合いはまちまちであり、目標の難度もまちまちです。その中で評価するのですから、評価というものは大変難しいのです。

 しかし、研修の場面で、講師は「評価は難しい」とか「こんな感じ」とか「感覚の問題」とか「なんとなく」とかという言葉を使いたいことがありますが、これは使わないことが重要です。

 参加者からは「このような場合は、どう判断するのかを聞くために研修に出ているのであって、『なんとなく』とか『こんな感じ』という説明では研修を受ける意味がない」と反論されます。

 ケーススタディを使って実際に評価するとき、このような場面に出くわしやすいものです。事前にケースの「解答(会社としての評価)」を作成し、その中で判断に迷う事柄は、事前に分かると思いますから、関係者(経営トップ層を含める)とよく検討して明快に自信をもって説明できるように準備しておくことが必要です。

 それでも研修の中で、判断に迷う場合や、明確に説明できない場合は、その場では答えを保留し、後日回答すると伝えます。

    自信ある言葉、言葉の強さ が必要です。
    迷っていても、自信のない言葉は発しないこと。
    迷うような事柄は事前によく検討しておくが重要です。

  自信を持って評価者研修に臨んでください。