自己開示をするために信頼構築

 これらの17個の項目は、コミュニケーション不足に起因する現象であると言えます。

 コミュニケーションを活発にするうえで、前回お話しした、上司から率先してホウレンソウを行うということはとても大きな効果があります。また、その一方で、相手に自分のことについて話してもらうこと、つまり、相手に自己開示をしてもらうことも欠かせません。チームや組織の中には、自分の気持ちや考えをうまく話せる人もいれば、それに抵抗を感じる人もいるでしょう。ただ、チームに属する全員が自己開示をしなければ、職場でのコミュニケーションは進みませんし、コンプライアンスの意識も高まっていきません。

 自己開示とは、心理学の用語で、「自分の情報(感情、経験、人生観など)を他者に言葉で伝えること」を言います。

 部下に自己開示をしてもらうには、まずは上司が自分から自己開示をする必要がある、と認識してください。そのうえで、部下に自己開示をしてもらうためには、相手の価値観を知り、上司と部下の間で相互理解を図る必要があります。

 相手の仕事に対する価値観を知り、相互理解を進めるためのツールをご紹介します。「価値観シート」というものです。