疲弊した管理職たちにも幻滅していることでしょう。入社3年以内の世代は男女に関係なくニューキャリア世代です。サービス残業や休日出勤は社命として当たり前、というオールドキャリア世代の仕事の仕方を格好良く思っていません。男女とも、もはやユニセックスの世代であり、子育ても仕事も夫婦一緒にやっていくという、ワークライフバランスを大切にしたいと思う世代です。ですから、上司に仕事や人生の相談をしようとすると、飲みニケーションに誘われ、挙句の果てに「お前らは甘い、俺の若いころは・・・」と自分の昔話を引き合いにして説教されると、「会社選びを間違えた」いう結論にまっしぐらに突き進んでいくことでしょう。

 しかも、ITによるコミュニケーションで育ったこの世代は、先輩や上司に悩みを直接相談するのが苦手です、入社1年目なのにインターネットの転職サイトに一応は登録しておく、というように自己完結で物事を進めていきます。3年以内の若者たちは、「辞めたいのですが・・・」ではなく、「2週間後に辞めます」といきなり辞表を提出してくることも多いようです。せっかく、会社の未来のために採用した若手がこんなふうに辞めてしまうようだと、会社にとって大損失といえるでしょう。

サンドイッチ世代の30代男性社員が一番辛い

 20代後半から30代にかけての男性社員は、「困惑のサンドイッチ世代」といえます。右肩上がりの高度成長時代の軍隊型組織のDNAが染みついている飲みニケーションが大好きな40代、50代のオールドキャリア世代にギャップを感じるばかりでなく、個の尊重が重視された教育を受けたためか、「勘違いのキャリア自立」で組織になじめず、やりたいことしかやらない20歳の後輩や部下の世代にも大きなギャップを感じています。まるでイソップ物語のこうもりのような状況ともいえるでしょう。

 そのうえ、40代、50代の管理職の疲弊した上司の姿は、彼らにとってロールモデルとはとうてい考えられず、むしろ反面教師と感じています。実際、管理職になりたがらない30代が増えています。この世代は、会社、組織の中で自分のキャリアを育んでいく夢や理想を描けないまま、目先のことに追われて馬車馬のごとく働かされています。そんな状態のまま、部下やチームを率いる責任をもたされることに、やりがいがあるというよりもむしろ重荷だと感じているのです。