4つの質問の書き方

 それぞれの質問について簡単に説明します。

○うまくいったことは何か?
 この1週間で何がうまくいったのかを書き出します。人は往々にして、物事をネガティブにとらえがちです。日本人は謙虚な人が多く、それが美徳だと思う傾向があります。また、自分の成功話を口にして、ホラを吹いている、自慢をしていると思われるのが嫌だと感じる人もいます。

 しかし、成功している人、成功する人はポジティブ思考であり、自分自身の良くできたこと、成功したことをしっかりと評価できるのです。最初に「うまくいったことは何か?」と聞くことで、ポジティブに物事をとらえられるようになります。これは、ゴールを達成するためにとても大切なことです。

○うまくいかなかったことは何か?
 この質問は、自身の問題点・課題を把握するためのものです。問題点を正確につかむことさえできれば、問題を解決に導くことはそれほどむずかしくはありません。この質問について書く上で、気をつけることは次の2点です。

  1. ゴールを意識し、ゴールを達成するために、何が、どの程度足りないか、具体的に書く
  2. 自分ではなく、「組織」を意識して書く

 研修やセミナーでこの質問をすると、「自分はしっかりと仕事をした。うまくいかなかったことは何もない。」という答えを耳にすることがあります。たしかに、うまくいかなかったことがないという人も実際にいるでしょうが、その数はほんのわずかだと私は思います。

 「うまくいかなかったことが何もない」という人は、自身のゴールが明確でなく、問題点が何かを把握できていないのです。自分が考えるゴールに即して何が足りないのかと考えれば、問題点は見えてくるはずです。

○うまくいかなかったことの原因は何か?
 この質問は、2番目の質問の答えに対する原因を探るものです。これが分かれば、問題の解決は容易になります。「うまくいかなかったことの原因は何か?」を書くうえで気をつけることは、次の2点です。

  1. 「真の問題点」を見つける
  2. どのような行動が不足していたかを書く

 うまくいかなかったこととして、「売上目標を達成できなかった」を挙げ、その原因を「やる気がないから」と考えた場合、それを解決するには「やる気を出せばいい」ということになります。しかし、これでは何の解決にもなりません。「真の問題点」を見つけられていないのです。

 売上を達成できなかった真の問題点が、「自身の仕事に忙殺され、部下への気配り・フォローが足りなかった」ということだったと気づくことができれば、「何かの仕事をする時間を削り、部下を指導・フォローする時間を設ける」という具体的な解決策が生まれます。

 「真の問題点」を見つけ、どのような行動が不足していたのか、その視点に立って、書き出すのがポイントです。