○次の一手は何か?
 この質問は「4つの質問」の中で、もっとも大切です。2番目の質問で問題点を見つけ、3番目の質問でその原因を明らかにしたのであれば、次はその問題点を解決するために何をしたらよいのか、「次の一手」を考えるのです。

 ゴールを達成するためには、この「次の一手」を常に意識しなければなりません。書き出す際には3W(When、What、Who)を明確にします。

  1. When(いつするのか)
  2. What(何をするのか)
  3. Who(誰がするのか――リーダー自身がすることもあれば、誰かに任せることもある)

 「次の一手」を常に意識できるようになれば、ゴールが明確になり、ゴールを達成できる可能性が高くなります。

 この4つの質問を通して、常にゴールとそれを達成するための戦略を練って行動する、戦略思考を身につけることができます。

それぞれが書いたものを組織で活用する

 チームのメンバーが書いた「4つの質問」をチームや組織で活用する方法を紹介します。主に次のとおりです。

  1. 定例会議で利用する
  2. 毎週末にメールで共有する
  3. 付箋に書き込んで、壁に貼っておく

 第1の方法は、「定例会議」で利用するということです。1週間に1回会議を開き(通常会議を行っているのであればその会議に組み込んでも構いません)、その会議で「4つの質問」を活用します。やり方は次のとおりです。

 (1)会議の初めに「4つの質問」を記入し、議論する
 (2)事前に記入し、会議の前に参加メンバーにメールしておき、会議で議論する

 会議で記入する際には、1つの質問に対して時間を決めて答えていくことを心がけてください(1問につき1分半が理想です)。時間をかけ過ぎるといろいろと考え込んでしまい、ポイントとずれたことを書いてしまうことがあるからです。記入したものを会議の参加メンバーが発表し、聞いている人は意見を述べたり、アイデアを出したりします。

 2つ目の方法は、毎週末にメールで共有するというものです。1週間の仕事が終わったときに記入し、チームのメンバーにメールで送っておきます。それに対して、何か感じることがあれば、意見やメッセージをメールや口頭で伝えてあげるのです。

 3番目の方法として、付箋を活用するというものがあります。「4つの質問」に対する回答を付箋に記入し、それを職場のホワイトボードや壁に貼っておきます。その際、以前に記入したものははがさずに、そのうえに貼り重ねていきます。貼ってある付箋をめくるだけで、前週、前々週、1カ月前などの行動や考えを目にすることができ、自分やメンバーの行動を振り返ることができます。