モチベーション・キャリア意識の高い人たちとは

 独身で仕事をしている女性というと、バリバリ仕事をするキャリアウーマンを想像する人が多いでしょうが、「独身で仕事をしている女性=キャリア意識やモチベーションが高い」わけではありません。20代30代で独身、または結婚していても子供がいない状況であれば、自分の時間を会社の仕事に十分使うことができます。つまり、残業や休日出勤などが苦にならない状況にあります。長時間労働者はキャリア意識が高いというのは、これはオールドキャリア時代の会社への忠誠心を会社滞留時間で考える間違った発想です。

 アンケートの自由記入欄には、女性管理職、管理職候補、プロジェクトリーダーといった責任を持たされた仕事をしている人たちのモチベーションが概して高いという意見がありましたが、これは重要なポイントです。責任ある仕事を任されてやり遂げる充実感は、男性・女性にかかわわらずモチベーションに影響します。定例的な業務ばかり、サポート的な業務ばかりで、それに慣れてしまうと充実感は感じなくなります。しかしながら、女性管理職、管理職候補というのは、前回に書いたように男性にとはまた違った、プレッシャーやストレスを抱えています。責任感とプレッシャーに押しつぶされそうになって、ギブアップしてしまうケースも少なくありません。

 アンケートの結果から、モチベーション・キャリアに対する意識の高いのは以下のような人たちであることが分かりました。

  1. 責任ある仕事を任された経験がある人、任されている人
  2. 異動を経験している人、いろいろな仕事にチャレンジしたことのある人
  3. 上司、組織での人間関係がうまくいっている人
  4. 会社から期待されている、認められているという実感がある人
  5. 担当している仕事に自信、やりがい、誇りを持っている人
  6. 会社から求められる個人のミッションと自己実現がつなげられている人
  7. 自分の意見、ポリシー、生き方を持っている人
  8. 自己成長を望んでいる人
  9. 入社1~2年で、すごい先輩、素敵なロールモデルとなる先輩に出会えた人
  10. 「仕事」を自分の人生設計にうまく組み込んでいる人

 このうち1.~8.までは、男性も女性も関係ない共通の特徴といえます。ただ、1.~4.については、女性の場合、まだまだその体験が少ないようです。これは、女性自身というよりも上司や会社の問題ともいえるでしょう。また、9.10.については、素敵な女性のロールモデルと出会えるか、人生の中での仕事の位置づけがうまくできるかどうかは、男性よりも女性にとって非常に大きな問題といえます。