広がりつつある女性内格差

 そして、一番重要な問題が、女性内の意識格差が広がりつつあるということです。アンケートでは、72%が変わらない、または広がっていると答えています。

 モチベーションの格差が、グループを作っての対立構造や確執に広がったり、モチベーションの低い人たちに影響され、そちらに流されたりする傾向にあります。30代以上のロールモデルになるべく先輩女性たちのキャリア意識やモチベーションの低さにがっかりして、仕事を頑張ることも無理、子育てと両立して働くこともこの会社では無理と、せっかくやる気をもって入社してきた20代の女性たちが、早期退職してしまうこともあります。

 この格差は努力なくして縮まることはありません。それどころか、放置していれば広がっていくばかりです。そして、最後は「だから女性は・・・」というオールドキャリアの男性たちの思うつぼにはまってしまうことになってしまいます。次回は、30代の女性のモチベーション向上とこの格差を縮めるために何をすれば良いかを考えます。

植田 寿乃(うえだ・ひさの) キャリアコンサルタント/ダイバーシティコンサルタント
植田 寿乃

 IT業界の人材育成を目的に有限会社キューを設立。その後、人材開発業界に転身。「モチベーション・リーダーシップ」「経営陣、管理職の人間力アップ」「女性と組織の活性化」「メンター育成」に取り組み、各種オリジナルカリキュラムを開発し、研修・講演を実施。著書に『「女性を活かす」会社の法則』『キャリアセレブになる36の秘訣』『30歳からの幸せなキャリアの見つけ方』など。

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。