選ぶのではなく、バランスを取る力が必要

 女性が働くことが当たり前になってきた今、女性の中でもいろいろな人生の選択肢が見えてきます。仕事に極端にシフトして女性としての人生を諦めてしまう人、また家庭を重要視して仕事は生活費の足しという割り切り方をしてしまう人、その両方をとれずに思い悩んでいる人。自分の人生をどのように選ぶかで、モチベーションの状況も違ってきています。というよりも、どのように選択しても、悩み続けることになります。選ぶのではなく、「バランスを取る力」こそが実は重要なのです。

 私の著書「ワーキングガールの落とし穴33(2006年5月発売)」は、私が1999年~2002年にかけてSuperbNetという働く女性を応援するコミュニティを主宰していたときに執筆した連載コラムをまとめたものです。20代30代の働く女性たちがはまってまう落とし穴、私自身が半分落ちて、周りの女性たちが半分落ちているものをまとめました。仕事でバリバリのキャリアウーマンを目指すか、結婚・出産で専業主婦を目指すかという両極端の方向を指向するなかで、バランスがとれずに、いろいろはまってしまった落とし穴を33個、女性の厄年分書いてみました。下に示したのはその例です。

 2009年の今も、働く20代30代の女性たちはまさに同じ状態にいるように感じます。企業研修や講演、公開セミナー、私は多くの女性たちと会っています。一生懸命生きているけど、悩んでいる、どうにかしたいけどモチベーションが上がらない、そして、誰もがそんな状況に甘んじて生きていたくないと思っています。

 余談になりますが、この本は、昨年、中国語に翻訳されて台湾で出版されました。今年は韓国語にも訳されて、書店に並んでいます。アジア(中国、韓国)で働く女性たちも、まさに日本の女性と同じ悩みを抱えているようです。