私だったらダイビングしますね

 最後に、クラスで紅一点の女性の受講者にマイクを向けました。

 「この絵を見て、頭にくるというよりも、男性管理職ってかわいそうだなと思っちゃいました。本当に女性のことがわからないんですね。私の会社はソフト開発会社ですが、男性と女性の比率は同じくらいです。男性が女性の部下を持ちますし、私も男性の部下を抱えています。私も女性と男性は違うと感じます。でも、それは当り前でしょう。大切なのは信頼関係を作ることだと思います。もし私だったら、2枚目の絵ではダイビングして海に潜りますね。そして直接、魚に触れるでしょう」

 1本取られました!という反応がクラス全員の男性たちの顔に表れていました。男性が、いかに女性部下をうまく操縦するかと、頭で論理的に女性を理解し、解決手法を見つけようとしているのに対して、女性が人間として心と心が通じ合う信頼関係を築くことが当たり前だという感受性を意識していることの差が浮き彫りになったのです。

 このクラスの受講生は、この絵のディスカッションを通じて多くのことを気づき学びました。この気づきは、きっと彼らが会社に戻った時に、必ず役立つことでしょう。