女性活躍推進のためのネットワークの重要性

 そういう意味で自画自賛をあえてさせていただきますが、女性と組織の活性化研究会の活動は、会社の女性活躍推進へ貢献することが多かったように思います。 2009年は8月の夏休みを除き11回(通算31回)開催しましたが、各回のテーマに対してのミニ講義、そして事例発表、さらには1時間のディスカッションと意見交換会の3時間は前にも増して熱気を帯び、毎月3~5社の新たな会社が参加しています。

 そして初めての参加者が必ず驚くのは、オープンで熱気があってポジティブな研究会の雰囲気です。参加者全員が信頼関係で場に臨み、受け身ではなく積極的に発言でき、しかも堅苦しくない安心です。私自身、今まで多くの研究会や異業種交流の場に参加しましたが、この研究会ほど、目的意識を強く共有しながらも、互いに尊重と信頼で結びついた楽しい研究会はありません。そして登録者、参加者の9割が女性であることが、この研究会を素敵な信頼のネットワークにしている理由にほかならないと思います。

 「自社の利益のためだけでなく、自社でうまくいったことを他社に教える」「先行している会社は、他社で困っていることがあれば、どんどんアドバイスする」「自社が失敗したこともありのまま報告しながら、お互いに次は失敗しないようにどうすればいいかを考える」

 当たり前に思えることかもしれませんが、このようなことが当たり前にできているボランティアの組織は、そうは多くないはずです。女性の横糸的な強さ、つまりつながること共有、共鳴することを喜びとする力こそが、研究会を発展・成長させてきたのです。

 私たちは、この1年いろいろな切り口で女性活躍推進について研究をしてきました。毎月の研究会のテーマは以下の通りです。

女性と組織の活性化研究会のテーマ

1月 女性活躍推進(ダイバーシティ)担当者の役割とモチベーションの重要性
2月 女性活躍推進を社内に浸透させるための切り口とポイント
3月 女性リーダー育成がニューキャリア時代の企業成長のカギ
4月 新入社員・若手社員の定着・活性化と女性活躍推進に共通するポイント
5月 女性管理職育成に必要なメンター制度の取り入れ方
6月 女性活躍推進に重要な男性キーパーソンの発掘と増やし方
7月 ワークライフバランスとタイムマネージメントの社内浸透の必要性
9月 危険な女性内格差!30代のベテラン女性たちのモチベーション向上の必要性!
10月 女性と男性管理職の共有体験で風土改革を一気に進める!
11月 女性のキャリアアップ、管理職育成の意識付けのために必要なこととは!
12月 総会~2009年1年の活動を振り返って~

 すべてのテーマが、取り上げて欲しいというメンバーからの要望をもとにしたもので、私たちが実体験していることを共有し、一緒に考えることで、それぞれが未来への一歩をまた踏み出していくという形をとっています。単なる理論や、絶対成功の方法論についての絵空事の議論などを行うことはありません。つまり、この研究会で行われていることを、それぞれの企業で行っていくことこそが、女性活躍推進のために必要なのです。これらのテーマで、どれ一つ必要がない、うちの会社に関係ないというのであれば、もう女性活躍推進、ダイバーシティ推進は完了したのかもしれません。しかしながら、そんな会社はどこにもないはずです。どのテーマも見過ごしてはならないのです。真剣に取り組まなければ、2010年以降に会社の発展の未来はないでしょう。