今なお、女性だけの研修など必要なのかというような議論をしている会社があるとすれば、世の中の女性活躍推進の社会の変化から3周は遅れています。また、遅れるどころか、後退している会社や管理職がまだ存在することも見逃すことはできません。それは次のような会社や管理職です。

  • 事業縮小で、子育て中の女性を筆頭に、女性ばかりを中心リストラした会社
  • 育児休暇明けの女性社員の復帰が増えて問題になっている会社
  • 女性部下の妊娠を歓迎しない上司、会社環境
  • 女性は本当は家で子育て専業主婦をやりたいんだと信じ、公言する男性管理職
  • 女性を管理職にする必要などないと考えている男性管理職
  • 女性は男性よりも能力が低いと考えている男性管理職
  • 2000年までのオールドキャリア時代が再び来ることを強く願っている男性管理職

 私はこうした人たちを、すぐ身近の会社でも見かけました。その状況を目の当たりにした時に、私は本当にがっかりし、怒りを感じます。だからこそ、女性活躍推進のためのメッセージを、2010年にもさらに書いていきたいと思います。私が書くことがなくなるまで、今、現場で何が起きているのか、より身近な話を来年は書いていきます。

植田 寿乃(うえだ・ひさの) キャリアコンサルタント/ダイバーシティコンサルタント
植田 寿乃

 IT業界の人材育成を目的に有限会社キューを設立。その後、人材開発業界に転身。「モチベーション・リーダーシップ」「経営陣、管理職の人間力アップ」「女性と組織の活性化」「メンター育成」に取り組み、各種オリジナルカリキュラムを開発し、研修・講演を実施。著書に『「女性を活かす」会社の法則』『キャリアセレブになる36の秘訣』『30歳からの幸せなキャリアの見つけ方』など。

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。