変わりたいと思っているリーダーは

 部下との信頼関係を築いて職場を活性化させたいと思いつつも、これまでの自分の言動に問題があり、すぐに行動に移せないという人もいると思います。そういう方には、次の2つのことを提唱したいと思います。

  1. 謝罪する
  2. 「変わる」と公言する

 まずは、「謝罪する」です。謝罪とは、人間関係を回復するためにとる最も良い行動だと私は考えています。

 「メンバーに謝罪するなんて、とんでもない!」「リーダーとしてのプライドがある」と思うリーダーもいるかもしれませんが、実際に謝罪をしてみると、プライドが傷つくようなことはありません。

 これまで謝罪などを一切していなかったリーダーが謝罪をすれば、それだけで部下に「リーダーが変わろうとしている」ということが伝わります。メンバーとの悪化した人間関係をそのままにしていては、リーダーの望む行動変革も行えなくなります。
謝罪をするだけで、周囲の見方は驚くほど変わるはずです。

 次に、「変わる」と公言することです。何度かこのコラムでもお話ししたように、人には「思考の枠」というものがあります。人はある先入観を持って人を見ており、それを変えることはとてもむずかしいものです。

 リーダーに反発心を持つメンバーから見ると、リーダーが言うことなすことすべてが「気に入らない」という状態になります。この状態でリーダーがどんなに頑張ったとしても、このメンバーから「変わった」と言われることはありません。

 一方で、人は自分の興味のないことに関心を示しません。「変わる」とみんなの前で公言しないまま努力を重ね、自分は変わったと思っても、リーダーに興味のないメンバーは、変わったことにすら気づかないものです。しかし、変わろうとしていることをメンバーに伝えると、結果は大きく異なってきます。「変わる」と公言することで、どんなメンバーも、リーダーが変わろうとしていることに注目するからです。