要員算定の二つのアプローチ

 要員算定には次の二つのアプローチがあります。(1)マクロからのアプローチ(トップダウン方式)、(2)ミクロからのアプローチ(積み上げ方式)です。それぞれを詳しく見てみましょう。

(1) マクロからのアプローチ(トップダウン方式)
 マクロからのアプローチは全体から攻めるやり方です。経営計画との関連で全社の適正な人件費を算定して、全社の人員を算定する方法です。その場合の要員算定のやり方は経営採算方式で算定されます。

(2) ミクロからのアプローチ(積み上げ方式)
 ミクロからのアプローチは課単位、部単位、工場単位、事業部単位に積み上げ、会社全体の必要な要員を算定する方法です。いわば積み上げ方式の要員管理の仕方です。ミクロからのアプローチの要員算定は作業量方式が主に使われますが、経営採算方式も使われます。

 ミクロの積み上げ方式だけでは要員を減少させることは難しい場合が多く、そうかといってマクロの考え方だけで要員設定をしようとすると仕事が効果的に遂行できないという現場の声も出てきます。そこで、マクロ的アプローチによる方法とミクロ的アプローチによる方法の調整を図りつつ要員管理を行うことが効果的ということになります。

 次回はいよいよ最終回です。要員管理について説明し、最後にまとめとして「活動ベースの付加価値」「将来の付加価値」「効果要員」という発想を必要とする「これからの総額人件費・要員管理」を説明したいと思います。