しかし、最初に挙げたようなストレスはよい性質のものではありません。このような状態が毎日のように続いてくると、心身ともに疲弊することから、仕事の能率は低下し、意欲も下がってゆきます。

 影響は仕事以外の面にも及びます。忙しい生活は余裕を無くし、良好なコミュニケーションが取れなくなるなど、対人関係面に影響を及ぼします。身体面では、血圧が高まったり、睡眠不足に悩まされたり、場合によっては胃潰瘍や円形脱毛ができる場合もあります。

 精神面では、先々の不透明さから不安感が高まったり、気分が滅入ってきたりします。これがひどくなってくると、うつ病などの精神疾患を発症する場合もあります。

 私たちはストレスの元となる多くの要因に囲まれて暮らしているといっても過言ではありません。そして、多くのストレスの要因となるものは容易に取り去ることはできないものばかりです。ですから、ストレスを解消する手段を持つことが、この社会で生きてゆくために身に着けなければならない技能のひとつなのかもしれません。