「興味・意欲の低下」は外見から判断できるか?

 今まで、きちんと仕事をしていた人で、ミスが多くなる、期間内にできなくなる、遅刻が増えるなどの場合は、作業能率低下、ミスの増加という表面上の問題ではなく、その裏に潜んでいる意欲の低下にまで気をつけて観察することで判断は可能になる。

 ただ、このように辛い状況にあっても、責任感の強さから、かなり無理をして仕事をする人がいる。その場合には、周囲にはわからないということもありえる。
対処法-あなたの一言が同僚・部下を救う。

 今まで、普通に仕事をしていた人の能率が落ちてきた場合、売り上げ成績が急に落ちた場合。ミスが多くなった場合。遅刻が多くなった場合。そして、なんとなくぼんやりとしている感じがあった場合。

どうすればよいのか?

 成績の落ちたことを本人と話す必要はない。逆に話してはいけない。
 ミスが多いことを責め立ててはならない。
 まず、すべきことは部下にうつ病の兆候がないか確認することだ。

 うつ病の人は、気分の落ちこみ、意欲低下を自から話すことはまずない。だから、聞かなければならない。

 「最近、疲れている様だが何か困ったことはないか」
 「辛そうだが、何か手伝えることはないか」

 この一言で、部下・同僚は救われる。

 その上で、本人が、意欲が出ない、落ち込んでいると答えたならば、産業医などと相談して、医療機関に結びつけることが必要になる。

 作業能率の低下を叱責したり、ミスを責め立てたりすることは、逆効果であり、場合によっては自殺を誘発することもあるので注意したい。

 しかし、うつ病の社員の中には、会社での業績を心配するあまり、意欲が低下していても言わないこともありえる。ここで、大切になるのが職場の雰囲気である。普段よりお互いが支えあい、部下が上司に話しやすい職場環境、病気で休んだ人が復帰しやすい職場環境を構築しておくことが大切である。お互いが支えあうような職場は、うつ病の早期発見はもとより、うつ病発症の予防、早期の復帰にも役立つと思う。

 一見、大変な作業にもみえるが、このような職場は、社員が安心して働くので最終的には業績の向上にもつながるだろう。