とは言うものの・・・「良かれと思って行ったサポートが逆効果になってしまいはしないか?」「相手が抑うつ状態であれば、その対応を素人が関与してもいいのだろうか?」「こちらが巻き込まれてしまいストレス状態に陥らないだろうか?」などといった疑問や懸念の声が聴こえそうです。

 ご理解いたします。筆者が携わってきた来談者の中には、ガンや重い病気をわずらっていたご家族をもつ方々もいらっしゃいました。

 こうした大切なご家族に対して、来談者は「どのように接したらよいのかわからない」「自分の対応がマイナスになってしまうのではないかと不安になる」「ガラス細工に触れるようになってしまい、離れてしまう感じで怖い」「相手のためにと思って頑張っているにも関わらず、その気持ちが全く届かず、無力感に陥ってしまっている」など、そこには、様々な想いを抱いておられ、不安と緊張感を伴う状況のなかで頑張っていらっしゃる姿がありました。

 介護や看病のみならず、日常のなかでも誰かをサポートする場合でも、自らがストレス状態に陥るのは残念でなりません。また、一生懸命、真剣に取り組んでいるのにも関わらず、逆効果になってしまってもいけません。 では、ここで、ストレス状態に陥っている方をサポートしていくにあたって、大切なポイントに触れていくことにしましょう。

(1)自分の状態を知る!無理をしない!

 悩みをもった人の話を聴くためには、自らの状態を安定させることが大切です。人はみな、生身の生き物であり、感情をもち、気分の変化もあるものです。まずは自分のコンデイションを知ることが大切です。

 気分が落ち込んでいる時、過労が続いている時などは、ものの感じ方やとらえ方も変わります。マイナス思考が頭を支配していくことで良い方向性には進みません。そんな時は、無理をせず少し距離をあけましょう。身体を休め調子を整えることで、気分もスッキリとしていきます。この状態こそが、相手の話を聴くにあたってとても良い条件となります。