筆者がカウンセリングの際に最も重要視することは、この非言語的な部分であります。クライアントの話を聴く前に、まずは、自らの状態を知り、気分をコントロールした上で中立な立場になることに心がけています。

 その姿勢に基づいて、まずはクライアントの話に耳を傾けます。決して自分の意見や感情を入れず、クライアントの世界を共感するのです。共感とは、「自分もそう思う」といった“同意”でもなければ、「可愛そうに」「気の毒に」といった“同情”でもありません。

 共感とは、相手の立場にたった時、相手が「どのように辛いのか」「どのように不安なのか」「何を感じ、どのような気持ちなのか」といったことに耳を傾け、受けとめ、理解し、その想いや気持ちを共に感じ、共有してあげる姿勢です。

 共感こそが響き合うコミュニケーションをつくり出し、信頼関係へと導いていきます。辛い状況下にあるクライアントは、自らの想いが相手に伝わっている、理解されていると感じた時、はじめて安心感を抱きます。

 こうした安心感は、その人が行動を起こす勇気に変わります。人を支えるコミュニケーションは、そこから生まれます。

 大切な人を救う!それは、その人にとって最も好ましい方向性に進んでいけるよう心の支援をしていくことではないでしょうか。あなたのなかに存在する温かい想いが必ず相手の心を変え、状況を変えていく・・・私はそう信じています。