植田寿乃
キャリアコンサルタント/ダイバーシティコンサルタント

「今日、植田さん空いてますか?お食事しませんか?一緒に飲みましょう?」

 ある旅行会社の取締役の女性から、昼さがりに「今夜どう」という誘いです。人生のちょっと先輩である彼女と私は友達です。

「忙しいかなと思ったけど、会いたかったし、誘ってみたの。友達なんだし、いいよね?」
「あたりまえじゃないですか。誘ってくれて嬉しいです」
「この前、言われたから髪染めたのよ。どう?」
「すごくいいです。周りの評判はどうですか・・・」

 他愛の無い会話をしながらも、お互いの近況や悩みなど笑顔で話す彼女はとっても親しみやすい素敵な女性リーダー。今の彼女は、まさに私のロールモデルとして映ります。

 彼女と出会ったのは3年前、私が講師を務めた日経BP社主催『女性リーダー育成』の公開セミナーでした。彼女は受講生の一人として参加。女性活躍推進の役割を会社で担当することになりリサーチの一環として、というのが参加理由でした。当時、部長職だった彼女は、見るからに仕事のできるキャリアウーマンです。柔らかい色のスーツを着ていらっしゃるけど、隙が無いというか・・・。雰囲気と貫禄は、一緒の受講生が講師だと間違えるほどでした。私自身が彼女の視線に、最初緊張してしまったことを覚えています。

 お仕事でも男性に負けない実績を出して、お子さんも2人育てられました。育児休暇や時短などない中で、仕事も妻としても母としても完璧にやってこられた様子が、まさにスーパーウーマンです。しかも、同じクラスになった20代~40代の女性達に気さくに話しかけ、まさに働く女性の憧れです。1年後に役員に昇格されたとご連絡をいただいた時は、驚きというよりも彼女なら当然だなと感じました。