「困ったこと」を、ひとりに抱え込ませたり、押しつけたりするのではなく、みんなでアイデアを出し合い、みんなで支え合うのです。そして、みんなで知恵を出し合えば、困ったことも解決できる、むずかしいこともやり遂げられるということを認識させるのです。これは、前回お話ししたチームのパワーを体感させることにもつながるものです。そうすることで、次のような効用が生まれます。

  • 心理的不安が取り除かれる
  • 仲間意識が芽生える
  • チームへのロイヤルティーが高まる
  • 所属の欲求を満たされる

これらは、若手が今後のキャリアを積み上げていく上でとても重要なものになります。

 今回は、部下の『強み』を知り、伸ばすことに焦点を当てました。さらに、「困ったこと」をひとりで抱え込ませないための『困ったちゃん会議』について解説しました。次回は、部下との相互理解を深める上でとても重要な、部下の『価値観』を知るということについてお話ししたいと思います。

細川 馨(ほそかわ・かおる) ビジネスコーチ株式会社 代表取締役
細川 馨

 外資系生命保険会社に入社し、支社長、支社開発室長などを経て、2003年にプロコーチとして独立。
 2005年にビジネスコーチを設立。エグゼクティブコーチ育成のスクールを主宰。著書に『あなたの成果が爆発的に飛躍するできる仲間の集め方』(日経BP社)、『上司は社員と飯を食え』(日経BP社)、『「右腕」を育てる実践コーチング』(日本経済新聞出版社)など。

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。