昔から「情報なくして戦略なし」と言われるように、この「企画」という仕事にとって一番重要なのは情報ですよね。特に、皆様のお仕事の場合、現場のビジネスの変化に関する情報が重要なのだと思います。私はあくまでも外部の立場なので、皆様よりは現場情報に接する機会が少ないのは否めません。ただ仕事柄、営業部長やSE部長に「現場インタビュー」をさせて頂く機会が多々あります。

 インタビューでヒアリングする領域は次のようなものです。

 この順番で聞いていくと、現場でパフォーマンスを発揮するのにどんな能力が不足しているのか、つまり人材開発施策の領域が特定しやすくなります。これは聞いている方も話している方もそうです。皆様も現場でインタビューする際に活用してみてください。

 さて、ここから実際のインタビューを題材にお話します。詳細は省略しますが、数年前だとインタビューの結論はどのICT企業でも大抵以下のようなものでした。

  • 営業部長Aさん
    「・・・。まあいろいろ話したけど、今の時代はすぐに製品カタログを出すんじゃなくて、お客様の課題を理解して提案できるようにならないとね。やっぱりソリューションセールスができないとこれからはダメだよ。だからうちのメンバーに、ソリューションセールスとはどういうものなのか教えてくれないか」
  • SE部長Bさん
    「・・・。ここまでの話を整理すると、重要なのはプリセールスは技術の説明に終始しないこと。もっとお客様に効果的な質問して、本当のニーズを掴んで大きな提案ができるようにならないとね。プロジェクトリーダーには、プロジェクトマネジメントの技法を体系的に習得してもらって、抜け漏れのないプロジェクトにしてほしい。これに尽きますね」

 2人の話を聞いても分かるように、ある意味で人材開発課題(少なくとも人材開発が解決手段を提供できそうな領域の特定)はシンプルでした。