そんな彼女たちに、今回のアンケートの最後の部分でこのような質問をしてみました。

『あなた個人として、今の職務における目標を持っていますか?』

 結果は、持っているが63%、少し持っているが14%。つまり80%の人達が単なる仕事として頑張るのではなく、自分自身のテーマとして、あるいはライフワーク的な位置づけで女性活躍推進、ダイバーシティ推進に取り組んでいます。

 私はこの結果を見ながら、はっと気づきました。毎回、事例発表として参加メンバーの1人が30分ほどのプレゼンテーションをしているのですが、どの発表を聴いていても、いつも強く心が引きつけられます。その後の質疑応答も、時間を区切って終わりにしなくてはならないほど活発です。それはなぜなのか。担当者が自分自身で取り組んでいる女性活躍推進、ダイバーシティに強い思い入れを持っているからです。だからこそ、出てくる言葉は本心、本音です。「あるべき・・・」なんて言葉を使う人は誰もいません。

「1年目、私たちは試行錯誤の中で終わりました。計画していたことで上手くいったこともありましたが、たくさん失敗もしました。だからこそ、そこで気づいたことを活かし、2年目、そして今となっています」

 組織風土を改革するということは、プロジェクト管理や営業計画などと同じように『考えて計画して実行する』のでは上手くいきません。『自らが当事者として感じ、自分自身の信念をもって本音で語り、行動する』ことこそが、周りの人達の心を揺さぶり、気付きを促し、変化へと繋げます。女性達はそれができているのに、男性達はまだまだでは?

 私は企業の男性の人事部長、人事担当責任者が自分の言葉で、心から女性活躍推進、ダイバーシティの必要性を語れるようになった時、組織は大きく変わり始めると信じています。

◎植田寿乃 ダイバーシティ関連セミナー情報

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植田 寿乃(うえだ・ひさの) キャリアコンサルタント/ダイバーシティコンサルタント
植田 寿乃

 IT業界の人材育成を目的に有限会社キューを設立。その後、人材開発業界に転身。「モチベーション・リーダーシップ」「経営陣、管理職の人間力アップ」「女性と組織の活性化」「メンター育成」に取り組み、各種オリジナルカリキュラムを開発し、研修・講演を実施。著書に『「女性を活かす」会社の法則』『キャリアセレブになる36の秘訣』『30歳からの幸せなキャリアの見つけ方』など。

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。