実際、そのタイトルを見ながら、周りの男性達がどう動くかを観察し、周りが参加するなら、特に上司が参加でもするものなら、自分もしっかり参加しておかなきゃという気持ちになります。「やっておかなければいけない!」と自分自身に命令を出します。

女性の心のスイッチは「幸せ」「活き活き」「輝く」

 全世代の働く女性を対象にした自分の人生&キャリアを見つめる1日研修がありました。同じ研修ですが、別々の主催者が「女性チャレンジ研修」と「自分でつかむ幸せキャリア」の2つのタイトルを付けました。基本的に企業の女性達が会社からの派遣で参加するよう無公開セミナーです。経営陣や管理職の上司が部下の女性に参加を促したり、女性自身がセミナーを見つけ参加したいと希望したりする形です。どちらのタイトルに反応したと思いますか?

 後者のほうがあっという間に満席となりました。しかも30人近い参加者の半数の参加者は自分でセミナーに手を上げて参加を希望して来ていました。「自分でつかむ幸せキャリア」――このタイトルが、女性達の心をぐっと引き寄せました。

 逆にチャレンジ研修の「チャレンジ」という言葉は、挑戦つまり戦いを好む男性上司の心には響きます。「自分の女性部下をチャレンジさせよう」「チャレンジ精神を学んでもらおう」と思って女性部下に紹介したものの、

「何にチャレンジさせられるのか、とっても不安を持って参加しました」
「チャレンジしないと今のままじゃだめだと言われているようで」

 と上司から推薦されてセミナーに送り出されたものの、引け目を感じたような弱気の発言をする女性達が結構います。実はこれは、公開セミナーに限ったことではありません。「女性リーダー育成セミナー」「キャリアビジョン構築セミナー」「女性パワーアップセミナー」よくあるタイトルですが、参加する女性にとっては、ちょっと・・・とためらい感を感じさせてしまうものです。