ベテランが自分の経験や勘を、ピッチにいる選手に伝える--。いわばOn The Game Trainingを実践することでチームの結束が高まったと言えます。そして、この一体感が日本の強さにつながりました。

 岡田監督は、「ワールドカップが始まる前の数試合で敗北を味わった。その敗戦が、皆が一つになって考えるきっかけとなった。自分たちはどうすれば試合に勝てるかのか--。全員で一つの目標に向かって考えた結果が、今回の成績につながった」とも言っています。「失敗から学び、23人全員が一つの目標に向かって結束する」ことができた訳です。

OJTが人材育成担当者の腕の見せ所

 日本企業の人財育成に話を転じましょう。新入社員研修を終え、職場に配属された新人たち。

「今年の新入社員は、ゆとり教育の第一期生で、研修では苦労するのでは」

 新入社員を迎える前にはこんな声も聞こえましたが、筆者が接している企業では、まじめで熱心な社員が多く、昨年よりも高いあるいは同等との評価が多かったようです。彼らが職場でも頑張って活躍してくれることを人財育成に関わる皆さんが願っています。

「職場では、どんな指導をするのか?」
「計画的な育成するための仕掛けができているか?」
「指導に当たる人は明確か?そのスキルは?」

 職場での経験が、本人の成長に直結します。OJTの仕掛けが機能しているかを点検する必要があります。研修は終了しましたが、人財育成部門の腕の見せ所は、これからが本番とも言えるでしょう。