「一般職の女性で、20年以上働いているベテランだと、もう自分のやり方が固まっちゃって、あまり周りから言われたくないと思っているようです」
「一般職はやっぱり、総合職と入社動機が違いますからね。なんとなく働き続けて今になってしまった感じの人達が多いですから」
「20代30代だったら気付いて変わるかもしれませんが、40代後半から上だと、もう無理なのではないでしょうか」

 これは、一般職の女性向けに女性活躍推進の動機づけの研修や、キャリア研修を行う時に、人事・人材開発・研修部門の男性管理職から必ずというほどよく聴く言葉です。「一般職は・・・」、「ベテランの一般職は・・・」といろいろな思い込みがあるようです。

ベテラン一般職の女性達は変化を好まないから・・・

 先日、私はデサント・アパレル株式会社の吉野工場で、半日の女性リーダー研修をやりました。対象となった12名の女性達は、現場で20年以上働き、オペレーター達をまとめ導く立場のアラフィフ、50歳前後のまさにベテランの方々でした。同年代で頑張ってきた女性同士ということで、私は最初から親近感がありました。「心のエンジン」「アサーティブな自己表現」というカリキュラムを終えて、夕食での懇親の場では、本当に同年代で働く女性の悩みを共有できたように思います。

「働き続けたいから、お姑さんと同居の家に嫁ぎ、2人3人と子供を産み育て、子供が成人し孫まで生まれて、やっと自由な時間がたっぷりになってきた。だから自分がやりたいことに、頑張れる。だから仕事ももっと頑張りたい。そして、いつまでも若々しく輝いていたい」

 まさに、全員が同じ想いを持っていました。そして、今日の研修での体験を、仕事というよりも人生にすぐに生かしていきたいと言っていました。

 彼女達自身は、今さら研修なんてという気持ちも正直あったそうです。しかし、研修後の感想は、「本当に良かった」「気付いたことを大切にしたい」「気付いて変わりたい」「工場の他の女性達とも共有したいし、男性にもぜひ受けて欲しい」――。こんな感じです。女性は何歳になっても、気づいて変わる柔軟性が衰えていないんだなと感じた瞬間でした。

 そして、私自身今までの女性研修の中で、とりわけ心に残った楽しいコースとなりました。それは、同世代の女性達と悩みをまさに共有できたからです。彼女たちからエネルギーをたくさんもらえました。