前者(1)のパターンは、自分に向けて怒りを感じています。しかし、その怒りにはエネルギーが存在し、このエネルギーこそが新たな自分をつくり出す原動力になっています。

 そもそも「怒り」という感情は、期待していたことが、思い通りにいかなくなってしまったり、叶わなくなってしまいそうな時に生じる気持ちでもあります。自分に対しての腹立たしさとは、言いかえれば、信じていた自分への理想や可能性が破れる時、否定的になりそうな時に、自分に向けて生じる感情でもあるのです。

自己嫌悪は人間力を高める源

 そこには「こんなはずではない」→「自分はできるはずだ」→「自分には可能性がある」→「このままで終わらせたくない」→「何とかするぞ」→「再度、チャレンジだ!」と前進することに意識が高まります。

 このような心の状態の時には、冷静かつ客観的に自己分析をすることをお勧めします。

「何故、そのようになってしまったのか?」
「この経験を通して、気づいたことは何か?」
「この経験を通して、学んだことはどのようなことだったのか?」
「今後、そうならないために、自分はどのように行動したら良いのだろうか?」

 生じた問題にしっかり向き合い、冷静に事実を直視し、客観的に考えていくことで、気づかなかった事に気づき、見えなかったことが見え、新たな可能性が見出されます。

 人は経験に基づき、多くのことを学習していくことができます。そして、それは、新たな行動となって養われていきます。本来の行動パターンに加え、こうして学んだ新たな行動パターンを身につけることでは、あらゆる環境の中でも適応しやすくなっていくことを意味します。

 「すべての経験は自分にとっての重要な意味が存在し、そこには、自ら成長していく要因が隠されている。そして、自分はこの問題を解決していく力がある」と信じてみるのも効果的です。

 意識は行動を変え、新たな自分を作りだしていくことができるのです。まさに、自己嫌悪は人間力を高める源であると言っても過言ではないでしょう。